じゃんけん…ポンっ!

<箱崎 藍之介>



金曜日の練習後、今日も集まる4人。高校に入るまでは、まさか自分がこんな羽目になるとは思ってなかったメンバー…。そう、セックスの時の女役、いわゆる『受』の面々が集っての交流会(一週間のエッチの報告会とも言う)をそれぞれの彼には内緒で開いているのだ。ただ、今回は学校のそばのいつものファミレスではなく、三橋の家でお泊まり会を兼ねて、今後の自分たちの行方を話し合う会だった。…ところが…

「おい、水谷っ!なんで栄口がいるんだよ!」
小さな声で、部屋の外に聞こえないように花井が言う。今、交代で栄口が風呂に入る番である。元々、ここには今この部屋にいる、三橋、泉、花井、そして水谷の4人しかいてはいけないはずなのだ。それなのに、何故か…いわゆる『攻』であるはずの栄口が水谷と一緒に来てしまったのだ。
 
「ごめんっ!つい口を滑らせちゃってさ…三橋のところに泊まりに行くって言っちゃんたんだよね〜…っ痛てっ!!」
  あまり悪びれる様子のない水谷に泉が軽くデコピンを一発喰らわせたが、その後で不敵な笑みを浮かべる。

「まぁ…それはそれでおもしれぇじゃん。キャプテン!オレにいい考えがあります♪」
  ワザと手を挙げて、泉が腹黒い笑みを浮かべている。その様子を見て、若干おびえながらも興味を持った三橋が、「い…泉…くん。どんな…考え…なの?」と乗っていく。

「うん…それは…」 泉が、嬉々とした様子で自分の『作戦』を語り始めた。

「えっ…マジかよ?一歩間違えば犯罪じゃん。」花井はやや難色を示したが…
「たまには…そういうのもいいかもな。」水谷は若干同意し…
「オレ…やって…みたいっ!」三橋は全力で同意した。

「よし…多数決で決まりみたいだな。花井キャプテンいいですか?」泉が飄々と同意を求める。すると…
「…まっ、いっすけど。」結局は花井も乗り気である。
 

時刻は午前0時前…全員が風呂に入り終え、夜のトークに花を咲かせていた。ここまではほとんど、学校の話や野球の話ばかりだった。そして、午前0時になると同時に、泉が栄口に気付かれないように全員に目くばせした。

「そういや…栄口ってさ…」泉が話を切り出した。栄口も自然と泉の方を向く。

「チンコ…デカイんだってな?」
  そう言われた瞬間、栄口の頬が赤く染まっていった。そして、「な…何でいきなりそんなこと…」と応戦した。しかし、饒舌さなら泉の方が何枚も上手である。泉はこの時点で、全ての状況を自分の都合のいい方向に持っていき始めていた。
「いやぁ…水谷から聞いたんだよね。だから、いつも大変だろうなぁ…と思ってさ。
  栄口から片時も目を離さずに泉は続けた。栄口の方は、「大変って何がだよ?」と当然の疑問をぶつける。


「ん?そりゃ…もちろんオナニーがだよ。」
  この決定打に栄口の顔はこれ以上ないってくらいに紅くなった。でも、泉はそこで引き下がったりしない。

「でさぁ…見てみたいなぁ…って。栄口のオナニーを…」
  この泉の尋常じゃない言葉に、栄口は一瞬、恐怖さえ感じた。

「そんなこと…出来るわけないじゃん!」当然のように栄口は拒否する。しかし…

「俺も…見てみたいな。他人のそういうのって見たことないし」と花井が促し、
「たまには、そういうのもいいか…」と水谷がそれを後押しし、
「お…オレも…見たい…よっ!」と三橋がダメ押しをする。

「ほら…副主将サン…どうすんの?」泉が最悪の追い打ちをかける。

  だが、当たり前だが栄口の答えは「できるわけないって!」と必死の否定である。

「じゃあさ…オレが手伝ってやるよ♪」
  そう言って、泉は恐ろしい素早さで栄口の後ろに回り込み、パジャマ代わりに来ているジャージの上から栄口のモノを掴んだ。少し強めに、それでも泉本人にとっては優しめに揉み始めた。

「あれぇ?栄口…ちょっと硬くなって来てんじゃん?もしかして、興奮してきた?」意地悪くそう聞く泉に、栄口は、「そんな…こと…」と消え入りそうな声で必死に抗おうとする。…だが、一向に体が動かない。そんな様子を見ていて、一番最初に動き出したのは意外にも三橋だった。

「お…オレも手伝う…よ。」そういって、三橋は栄口のシャツの裾から手を入れ、胸元の二つの突起を探し当てる。そこに触れた瞬間、栄口は「ん〜っ!」と否定のような喘ぎのような声を洩らした。それを合図に、水谷も動き始めた。

「勇人…いつもより…すっげぇ可愛いじゃん…」
  そういって、水谷は喘ぎ声を洩らす勇人に口づけた。いつもより濃厚に、舌を絡めると、栄口は一層喘ぎを洩らしながらも、舌を絡めてきた。どうやら、栄口も観念し始めているらしい。

  …と、ここで三橋の手が栄口のジャージへとかけられた、一瞬、抵抗を試みた栄口だったが、完全に4対1の構図が出来上がってしまっているこの状態では勝ち目がないと瞬時に判断したのか、おとなしくされるがままになった。三橋が栄口のジャージとトランクスを一気に脱がせると、その下から、いきり立った栄口の高校一年生にしてはあまりに立派なものが飛び出して来た。腹にくっつこうとするそれを見て、四人は息を飲んだ。それと同時に、三橋、花井、泉は常日頃からその巨根に貫かれている文貴の尻は大丈夫なのかと、心配にもなった。泉が栄口を立たせ、ベッドに仰向けに寝かせた。この時、ついでにシャツも脱がせてしまった。全裸の栄口と、それを取り囲む四人の男。

「さて、じゃんけんだな。負けた奴2人が栄口にご奉仕だ。行くぜ、最初はグー…ジャンケン…」

「「「「ポンっ!!」」」」

「俺、負けちまったよ…」 「オレも…負け…た…」

  ジャンケンで選ばれた、三橋と花井の二人が、栄口へとご奉仕することになった。
「じゃあ…俺が上を攻めるから…」「お…オレ…頑張る…よっ!」

  花井が栄口の乳首に口づけると同時に、三橋は迷わず一気に栄口のモノを喉の奥深くまで飲み込んだ。栄口の方は…「うわぁっ!ちょ…ヤバいって…」と言い、快感に身をよじらせている。だが、水谷が腕を、泉が足をがっちりと抑えつけているために、まったく動くことが出来ない。そうこうしているうちにも、花井と三橋の口技は続いている。阿部によって、相当な技術を仕組まれている三橋は時々強弱をつけたり、一旦先端まで抜いて、再び一気に飲み込むなどの高度な技を使いつつ栄口を的確に快感へと導いていく。一方で、
  田島によって一方的に犯されることの多い花井は、あまり愛撫をすることに慣れてはいなかったが、自分が田島にされる時のことを思い出して、時々甘噛みしたりしながら、攻め立てていく。

「あっ…もっ…やめ…変になりそう…」栄口は完全に観念し、今は快感に溺れることに神経を集中させているようだ。

「もう我慢できねえ…」足を抑えていた泉が立ち上がり自分のバッグをあさり始める。

「これこれ〜♪」その手にはピンク色のボトルが…他のメンバーにも見覚えがあるそれは、近所のディスカウントショップの奥のコーナーに置いてあるローションだった。その店では年齢確認をしないため、浜田や阿部といった服装によっては成人に見える部員がちょこちょこ大人のおもちゃ的なものを買いに行っていたのだ。仰向けになっていた栄口の横で、泉はローションを手に取ると、栄口の後ろを攻め始めた。「うっ…あっ…やだ…あぁっ…」と一層喘ぎを洩らす栄口に、追い打ちをかけるように少しずつじっくりと攻撃を開始する。ある程度、緊張がほぐれてきたかなぁ…というところで、一気に指を差し込んだ。その瞬間だった…

「やばっ…あっ…イク…出る…出るぅ…っ!!」
  そう言うと、栄口は三橋の口の中に、思いっきり射精した。4発5発と精液を注がれた三橋の口の端からは、溜めきれなかった精液があふれ出していた。…と、三橋は、そのまま興奮冷めやらぬといった様子で、栄口にキスをし、自分の口の中の精液を流し込んだ。栄口はいつも水谷にやられているのか、そこは慣れた様子で三橋と舌を絡ませ、自分の精液を飲み下し、また、三橋の口の壁から丁寧に精液を舐めとった。

  一旦休憩…そんなモードだった栄口に、泉から容赦のない一言が告げられる…。

「まだ行けんだろ?俺たちも我慢できなくなっちまってさ…」栄口はゆっくりとあたりを見回す。泉も、三橋も、花井も、水谷も、みんなジャージを突き破らんばかりに勃起しているのが分かった。…覚悟を決めなければならないようだ…

「じゃあ、じゃんけんだな。勝った順番に入れていいってことで。最後の方は、もう穴の中グチョグチョだからな…♪じゃあいくぜ?最初はグー…ジャンケン…」

「「「「ポンっ!!」」」」

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